2007.11.16 Friday

Mac版表計算ソフト

Mac版表計算ソフト「Numbers」というのが発売されたらしいです。
で、アスキーのMacPeople誌から「Excel専門家の目から見た評価記事を書いて欲しい」と依頼がありまして、おもしろそうなので引き受けました。

■アップル - iWork - Numbers - Numbers ’08の新機能

最大の特徴は、ワークシートがオブジェクト化されていることです。Excelのように、ドキュメントのベースエリアはワークシートではなく「キャンバス」という無地の領域です。そのキャンバスに「好きな大きさのシート」を「好きな位置に」配置できます。遠く離れた列幅に悩まされることはなく、Macらしい自由なレイアウトが簡単に実現できます。

Macには不慣れなので、短い期間ですべての機能は把握できませんでしたが、用意されている関数もかなりのボリュームで、一般的な計算でしたら何も問題はないでしょう。関数名や引数もExcelとほぼ同じですから、Excelのブックをそのまま開いても、ほとんどの場合は大丈夫です。

特に便利だと感じたのは「チェックボックス」を使った計算です。たとえば下図のように。



チェックボックスをセルに挿入すると、状態によってTRUE/FALSEが「そのセル」に代入されます。SUMIF関数を使えば、チェックボックスがオンになっている行だけ簡単に合計できます。上図では引数に行のタイトルを指定していますが、これは特別なシートで、Excelでいう「リスト」のような仕組みです。



↑これは試しに作ってみたところ。こうした合計を求める表「だけ」を作ったところで、Excel的な感覚では使い勝手に疑問が残ります。その他のデータを入力したいときはどーするの?って。でも大丈夫。このシートはキャンバス上の好きな位置に配置できますし、その他のシートを好きなだけ配置可能ですから、どーとでもなります。

もちろんExcelでも同じことができます。しかし、ツールバーからチェックボックスを配置して、リンクセルを設定して・・・と、ビギナーにとっては決して楽しい操作ではないでしょう。Numbersなら、マウスを2回クリックするだけで完了です。

Excelデータとの互換性は決して高くありません。これは設計思想の異なるソフトですから、ある意味当然でしょう。試しにやってみましたが、配列数式やピボットテーブルはすべて値に変換されてしまいました。

短い期間触っただけですが、けっこうおもしろいソフトです。何より定価が1万円を切っているのが魅力ですね。Mac版Officeがいまひとつ普及しないのは、4万円近い価格が原因だと思います。私もNumbersを使ってみたくなりました。

でも、その前にMacを買わなければならないのですけど(^^;
2006.11.17 Friday

Excel 2007のブログ

このブログが開店休業状態なのに、こんな告知をするのもナニですが・・・

Excel 2007の機能を紹介するブログを書いています。
http://excel2007.officetanaka.com/

関心のある方は、どうぞご覧ください。
コメントやご質問も歓迎です。
2006.01.19 Thursday

シート上のボタンでShift+クリックを判別する

VBAのTipsに
シート上のボタンでShift+クリックを判別する
を追加しました。

シート上にボタンを配置すると、クリックすることでマクロを実行できます。このとき、Shift+クリックや、Alt+クリックを判定するテクニックです。かなりの裏技です(^^; 昔の資料を探していたら発見したネタですが、見つけたときに書いとかないとまた忘れそうだから・・・
2006.01.18 Wednesday

5000件を審査中・・・

昨日は、表計算大会の応募〆切でした。まだ正確に集計していませんが、今年も5000件近い応募がありました。みなさん、ありがとうございました(^_^)
審査も気合い入れてますよ!ほとんど寝てませんけど......orz


今年のQ2は、次のようなデータを合計してくださいという問題でした。

 5万8000円
 1万200円
 9800円

もちろん普通にSUM関数では計算できません。「万」と「円」をどうにかして計算可能な数値に変換する必要があります。てゆーか、それが問題です(^^;

みなさん、いろんな方法で解いてくれたのですが、ここでは逆のケースを考えてみましょう。「58000」を「5万8000円」と表示する方法です。これはセルの表示形式で対応できます。

まず、末尾に「円」を付ける…のは簡単ですね。ユーザー定義書式で「#"円"」や「0"円"」とすればいいんです。では、万の位に「万」と表示するにはどうしたらいいでしょう。単純に「#"万"####"円"」ではうまくいきません。10000以上の数値なら問題ないのですが、10など10000未満の数値では「万10円」とマヌケな結果になってしまいます。

ここでは、その数値が10000以上か?を判定して、もし10000以上だったら「#"万"####"円"」という表示形式を、10000未満だったら「0"円"」という表示形式を採用しなければなりません。…と、ここまで読んで「そうか!条件付き書式か!」と閃いたアナタ(^_^) 残念ですがハズレです。条件付き書式は文字の色や罫線などを設定できますが、表示形式は設定できないんです。

実は、表示形式の標準機能だけでこの問題を解決できます。ユーザー定義書式で「[>=10000]#"万"####"円";[<=-10000]-#"万"####"円";0"円"」と設定すればいいんです。1つのユーザー定義書式では「正の数」「負の数」「0」「文字列」の4種類を別々に定義できますが、それ以外にも[]を使うことで、セルの数値に応じた表示形式を適用することが可能です。「[>=10000]#"万"####"円";[<=-10000]-#"万"####"円";0"円"」は、

 (セルの数値が)10000以上だったら→#"万"####"円"
 (セルの数値が)-10000以下だったら→-#"万"####"円"
 どちらでもなかったら→0"円"

という意味です。
[>=10000]#"万"####"円";[赤][<=-10000]-#"万"####"円";0"円"」とすれば、マイナスのときだけ文字色を赤にすることも可能です。こうした数値の大小による判定は、セミコロン(;)で区切って4パターンまで指定できます。いくつかの制約もありますが、表示形式にはこんな使い方もあったりします。


今年は、表計算大会に応募してくださった方専用の掲示板を用意しますので、そこで上のような話をしようと思います。お楽しみに(^_^)
なお、掲示板への書き込みは応募された方だけですが、閲覧は誰でも自由にできます。どうぞみなさん、お気軽にお越しくださいませ。
2006.01.11 Wednesday

【告知】VBAのTips更新しました

VBAのTipsに
新しいツールバーを作る
ツールバーを変更できないようにする

を追加しました。
メールで「ツールバーの作り方を教えてください」とリクエストされたので、思いつくままに書いてみました。
ツールバーのボタンに独自の画像を表示する方法や、ツールバーを移動できなくする方法なんかも書いてます。どちらも、あまり知られていないレアなテクニックです(^_^)

最近VBAのネタばっかり書いてるな・・・
表計算大会の時期だし、少し関数系のコンテンツを充実させようかな・・・
2006.01.10 Tuesday

Excelのバグ(2)

昨日PC21編集部でExcelのバグを聞きました。
へぇ〜そんなことあるんだ…と、事務所に帰って試したら見事に再現。わかりやすいバグなのでご紹介しましょう。

  1. 任意のセルの表示形式を「文字列」にします
  2. そのセルに256文字以上1024文字以下の文字列を入力します

実行すると、セルの表示が「#####」となります(^^;

これは「表示形式が文字列になっている」と「文字列の長さが256〜1024」という2つの条件が一致したときに発生します。表示形式が「標準」になっていたり、文字列の長さが1024文字より多いときには発生しません。また、表示形式「標準」のセルに長さ256〜1024の文字列を入力し、後から表示形式を「文字列」に変更しても発生します。文字列の長さは、半角・全角を問いません。

文字列だけを入力した場合、表示形式の「標準」と「文字列」に違いはありません。「#####」と表示されてしまったら表示形式を「標準」にしましょう。

Excelのバグ
↑クリックすると拡大します。

これはMicrosoftの技術情報でも公開されています。
表示形式が文字列のとき 256 文字以上の文字を表示できない

>この現象は Excel の仕様による動作となります

…仕様ってことはないでしょ(^^;;
けっこう致命的なバグでしょうから、次期Excelでは直っていて欲しいですね。たぶん直るんじゃないかな、カンですけど(^^;
2006.01.08 Sunday

【告知】VBAのTips更新しました

VBAのTipsに
MS-DOSコマンドの標準出力を取得する

を追加しました。
ハッキリ言ってExcel VBAとは何も関係ありません(^^;;

でも、知ってるとけっこうおもしろい使い方もできるし、
フト思いついちゃったから・・・(^^;
2006.01.06 Friday

Excelのバグ(1)

ブログのタイトルを「Excel MVPの〜」としたのですから、せめて週に一度くらいはExcelのネタを書きましょう。…といっても、使い方のTipsなどはホームページに書いてるし、トリビア的なネタは"エクセルの謎"用にキープしておきたいし(^^;とりあえず、現在Excelが抱えているバグでも書きましょうか。

  1. 新規ワークシートを開きます
  2. セルB2に「田中」と入力します
  3. [書式]-[ふりがな]-[表示/非表示]を実行します

これで、セルB2だけにふりがなが表示されるようになりました。
続いて次のように操作します。

  1. B列の列番号をクリックしてB列全体を選択します
  2. 右クリックして[削除]を実行します

B列全体を削除しました。現在B列に表示されているセルは、さっきまでC列だったセルです。そのまま、新しいセルB2に「鈴木」と入力してみましょう。セルB2には、相変わらずふりがなが表示されます。

ふりがなの表示を設定したのはセルB2だけです。そのセルB2を含むB列全体を削除したのですから、ふりがなが表示されるセルも削除されたはずです。削除後のセルB2は、さっきまでセルC2だったのですから。でも、ふりがなの設定が誤って引き継がれてしまいます。

この現象は、最初にふりがなを設定したセルの右側がすべて未使用セルだったとき発生します。ふりがなを設定したセルの右側に、一度でもデータを入力したセルや、何らかの書式を変更したセルが存在するときには起きません。Excel 2000、Excel 2002、Excel 2003で確認しています。Microsoftのサイトには載っていないバグです。

Excelのバグ
↑クリックすると、操作のアニメーションGIFを表示します。
2006.01.05 Thursday

表計算大会2006

PC21表計算大会2006始まりました!毎年恒例、日経PC21主催の「表計算腕自慢大会」です。みなさん、もう応募しましたか?まさかご存じない方はいないと思いますけど(^^;大会に関しては、こちらをご覧ください→日経PC21
審査委員という立場上、あまり内情をお話しすることはできないんですけど、今回はブログ開設記念ということで(^^;ちょこっとだけ「受賞のポイント」をお話しちゃいましょう。

まず認識していただきたいのは、表計算大会はコンテストであるという事実。当たり前の話ですが、これを忘れている人がけっこういます。社内の上司に頼まれて表を作るのではありませんし、オンラインソフトとして不特定多数の人に使ってもらうのが目的でもありません。審査員に審査してもらうための表を作ってくださいな。

それを踏まえた上で、次になぜその表を作るのか?をよく考えてください。言うまでもなく、表を作るのは使うためですよね。では、その表は、いつ、誰が、どんな状況で、何回くらい使うのでしょう。不特定多数のユーザーが使う表と、特定のオペレータが操作する表ではエラー処理が異なります。シート内のデータは不変なのか、それとも何かのタイミングで修正することがあるのか。修正する可能性があるのなら、修正しやすいように作るべきでしょう。これがワークシート設計の第一歩です。配列数式などの高度なテクニックは、(自分が)使えるから使うという理由ではなく、使うべきだから使うという発想が大切です。

こうしたポイントをおさえたら、後は自由なイメージで楽しんでください。多少規格に外れた作品でも、審査委員は動揺しませんからグッド

みなさんの応募を、心よりお待ちしております。
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